長崎の大学に通うあなたの為の情報ツール

スポーツとは?”学ぶ”とは?【連載:創業と未来】『傷つけ、飛び込め、感動させろ』〜エクセデール長崎フットボールクラブ篇〜Vol.2

Vol.1    Vol.2


%e3%82%a8%e3%82%af%e3%82%bb%e3%83%ad%e3%82%b4_n

 

第二回:『傷つけ、飛び込め、感動させろ』 

 


<企業情報>

「エクセデール長崎フットボールクラブ」

代表:長岡 敬芳

OFFICE:長崎県長崎市女の都2丁目37-25-102

TEL:09043485809

URLhttp://excedernagasakifc.crayonsite.net/

 


長大ナビでは長崎地場企業の歴史と未来をつむぐ連載企画として、

大学生が長崎の企業の代表へインタビューを行っています。

今回は長崎市東長崎地区を拠点に活動するエクセデール長崎フットボールクラブの

長岡敬芳(ながおかたかよし)さんへ、インタビューを敢行しました。

サッカーを仕事にしている長岡さんの哲学から、私たち大学生もたくさんのことを学べると思います。



 

「変えようと思えば、環境は変わる。

姿勢も変わる。

いつまでも変わらないのは、

変わらないと決めつける心そのものだ」

 

上段右から2番目が長岡氏

上段右から2番目が長岡氏

——前回は長岡さんの哲学についてインタビューをしました。

今回は、その「哲学」が一体どこで培われたのか、そのルーツを探っていきたいと思います

長岡さんは高校を卒業されてから、ブラジルにサッカー留学されていますね。

出身は青雲高校ということですが、サッカーは強豪校だったのでしょうか?

 

「いいえ、ほとんど強豪校とは言えませんでしたね(笑)。

 

当時、青雲高校は部活動にはあまり力をいれず、

ほとんどの生徒が東京大学か、医学部を目指していました。

 

先生方は熱心で、学業には力が入ってましたから、

一人でも多く東京大学か医学部に生徒を入れて実績を残そうという雰囲気がありました。

 

当時グラウンドではサッカー部の他に、陸上部とかハンド部とか、

その他の部活も活動はしていましたが、

どちらかというと、勉強の息抜きという感じでしたね。

 

だから、高校卒業後にブラジル留学したと自分のことを話す時に、

 

青雲高校の出身だと言うと、驚かれるんです。

東大や医学部おろか、大学も出ていませんから(笑)。」

 

 

——ではどうしてブラジル留学を決意したのか、ますます気になります。

強豪校にいて、誰かに勧められてブラジルに行ったわけではないとなると、

ご自分の意志が固まったのはいつ頃なのでしょうか。

 

 

「高校一年の最後くらいから、その気持ちはあったんです。

僕が小学6年生の頃にアメリカW杯があって、その時ブラジルが優勝したこともあるし、

15歳でブラジルに渡ったキングカズのことも知っていたし、

 

ちょうどケーブルテレビでバルセロナのサッカーをやっていて、

僕はリバウドというブラジルの選手が大好きだったし、

僕にとってブラジルという存在は身近でした。

 

だからブラジルに行くことには、自分にとってそんなに抵抗はなかった。

不安はもちろんありましたけど、将来プロになるには、

必要な道だと考えていたんです。」

 

 

——身近ですか。

例えブラジルを身近に感じていたとしても、多くの人は躊躇しそうなものです。

それに、そもそもブラジル留学という発想に至らない人が多いような気がします。

そこで飛び出してしまうところが、長岡さんの考え方の面白いところではないかと。

 

 

「今考えると、無茶もあったなと思います。

 

正直、余計な知識がないからこそ、できたことかもしれません。

ですが、この決断、意思決定は、

 

誰にも奪えない自分だけの自信になりました。

 

 

やればできる、という安易なことではなくて、

迷った時、悩んだ時、現状を変えたいと思った時、

思いきって飛ぶ方法もあるんだと。そして自分にはその経験がある。

 

偉そうになっているわけではありませんが、

環境を変えて見せたという自分だけの自信があります。

 

 

高校二年生の冬にブラジルに行くことに決めて、動き出してから、

三年生の夏にはもう受け入れ先から何から、

ほとんどの段取りはスムーズに済ませられました。

そうやって実際に、現実を変えられたわけです。」

 

 

——変わらないと思っている人は、

本気で動いていないだけなのかもしれないですね。

 

 

「それはあると思います。

本気、というのは実は本気になっているつもり、のことが多い。

 

周りの常識にとらわれて、自分の限界を勝手に決めて、

これが自分の本気だと思い込んでしまう。

 

気づかないうちに常識の落とし穴にはまってしまうんですね。

変わらないという常識にとらわれたままだから、

環境も、姿勢も変わらないまま、変わらない日々が続いていく。

 

 

一方で、ブラジルにだって行こうと思えば行けるんだぞ、

子どもたちにそう教えるだけで、

子どもたちの思い込みの壁を

壊すことができるかもしれない。

それは今私が伝えられることの一つではないかと思っています。

 

もちろん、行こうと思えば行けるなんて言ってますが、

周りの方の協力あってのことでしたけどね」

 


 

自ら身を削ろう、自ら傷つこうとする人を見て、

人は感動し、力を貸してくれる。

守りに入ろうとする人を見ても、誰も感動しない。

 

——やはり、周囲の方の協力は欠かせなかったということですね

高校生ですから、両親の反対とかもあったのではないですか。

 

「母親には、バカかと言われました。

あんなに真剣に、お前はバカかと言われたことは人生で初めてでした(笑)。

ですが、父親は、お前が行きたいのなら行きなさい、

と後押ししてくれました。

 

もちろん、金銭面の問題もあった。

それでも援助してくれたし、

私がブラジルに行きたいと言うと、

いろいろな人が実現のために動いてくれました。

情報を集めてくれたり、ポルトガル語を教えてくれたり、

実際に行ったことのある人を探して紹介してくれたり・・・

そうやって協力してくれる人の存在は、本当にありがたかったです」

 

——協力してくれた人は、やはり高校生の長岡さんの考えに共感してくれたのでしょうか。

 

 

「多分、周囲の人には、高校生でリスクを負い、

ブラジルに行こうとしている私が、可愛く見えたのかもしれません。

 

でもそれって実はすごく大事なことだと思うんです。

 

君は将来何をするんだと聞かれて、「貯金です」と答えて、

協力してくれる人はいませんよね(笑)。

 

おおそうか、頑張れよ、としかならない。

 

守りに入るのは一つの手段ですが、

人を感動させ、巻き込むことはできない。

 

 

自ら傷つこう、挑戦しようとしている人を見て、人は感動して、

動いてくれるのだ、と、その時に私は学びました。」

 

 

 

——確かに、それは意外と多くの人が

気づいていないことかもしれません。

 

 

「友達や先生は自分に共感して、

なんでも協力してくれるだろう、

と思いがちですが、

本当の意味で協力して、

実際に動いてくれることなんて、

そうそうないんですよね。

学生の頃は、それがわからない。」

 

 

——私も、人は簡単に動いてくれると、どうしても思ってしまいがちです。

 

 

「お金を払わなくても、日本はたくさんのサービスを提供してくれますから。

 

でも、無償のサービスを提供してくれるときというのは大体、

情緒の部分だと思うんです。そこを当たり前だと取り違えてはいけない。

 

私も、高校生ながら、

みんな自分の可能性に期待してくれているのだ、

などという傲慢なことは思わないようにしていました。

 

ただ、身を切りに行くという自分の覚悟を見て、

動いてくれているのだと。本当にありがたいことです。

 

そしてその時の人たちとは、今でも深い繋がりがあるんです。」

 

 

——そういう時に手を差し伸べてくれる人は、

自分にとってのキーパーソンであることが多いのでしょうか。

 

 

「その通りです。例えば、私が高校の頃です。

 

勉強熱心な学校でしたから、朝も自習時間があったんです。

 

7:45にバスが着いて、8:20まで、教室でみんな自習をするのですが、

僕だけは一人、グラウンドで朝練習をしていたんです(笑)。

 

当然、冷ややかな目で見ている人も多かった。

 

私はセンター試験も受けていませんから、

いろいろな人の顰蹙(ひんしゅく)を買っていた記憶があります。

 

 

ですが、一人だけ、一緒になって練習をしてくれる友人がいました。

 

私と毎日、朝練の時間、ずっとキーパーをしてくれていたんです。」

 

 

——それはかなり勇気のいる行動ですね。

でも、長岡さんにとっては心強かったのではないでしょうか。

 

 

「もちろんです。その友人と二人、チャイムの前に汗だくのまま教室に帰り、

みんなが教科書を開いて静かに勉強している中でいそいそと着替えていたのですが、

今考えるとすごく面白かったなあと(笑)。

 

バカだったなあ、楽しかったなあという感じです。

そしてやはり、その友人とは今でも深い付き合いがある。

 

本当に私は恵まれていると思います。

 

その彼は今、青雲高校を卒業した後、

ある有名なベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)になって、

自分がエクセデールを立ち上げてからも、たくさん支援をしてもらいました。

 

おかげで私も、まだまだ高い目標に向かって頑張ることができます」

 


 

人を感動させること。熱狂させること。

そして人は、周囲と一つになれる

 

——恵まれているとおっしゃいましたが

やはり長岡さん自身の努力の結果だという風に感じます。

生徒にどうやってそれを伝えていきたいですか。

 

 

「若いころ、特に中学生なんかは、誰かを動かす、誰かに動いてもらうということが

どれだけありがたいことだとか、難しいことだとか、わからないと思うんです。

 

小学生、中学生は無条件でみんな守ってくれますから。

 

それが当たり前だと思っている。当然私もそうでした。

 

感謝をしなさい、といっても、なんとなく、

身近な大人がやっているマネをするだけで、

感謝の意味がわからないし、感謝しろなどと言われても、

やらないと怒られるから、ロボットのようにするしかない」

 

 

——確かに私もそうでした。

 

 

ほとんどの人がそうです(笑)。

 

ですが、子どもというのは大人のマネをするものです。

まずは自分がサッカー体当たりでそれを教えていく。

 

感謝しろ、感謝しろと大人が同じことを繰り返し言うだけでは、

言葉が薄っぺらになっていくだけ。

 

身を切り、傷つく覚悟を持って毎日を過ごすことを教えたい。

 

怪我を恐れずスライディングをする。

果敢にボールを取りに行く。リスクを冒して攻め上がる。

そうやって身を切ることで、

観客は感動し、熱狂し、応援してくれるんです。

 

そうすると一体感や応援の大切さ、

自分の周りに味方ができていく感覚をつかんでもらえると思うんです。

それが、感謝に繋がる。」

 

 

——小学生や中学生でも、その感覚をつかめますか。

 

 

「できます。試合でももちろんそうですが、

 

例えば、朝練を始めたいと思って、朝練を始めた子がいるとします。

 

親が朝早く起きて、弁当を作ってくれる。

もしくは車で練習場所まで送ってくれる。

増えた洗濯物だって、何も言わずに洗って畳んでくれている。

 

子どもは、なかなかそういうところがわからない。

自分がやる側になったらわかるんですけども(笑)。

 

だから私はその子に言います。

 

『君が、朝練を始める、そうやって決意して、行動に移して、

 

大変な思いをしてまで努力しようとしているからこそ、

 

親御さんは動いてくれているんだ。

 

そのことを絶対に忘れてはいけない。感謝しなくちゃいけない。

 

みんながそういう風に動いてくれると思っちゃいけないよ。

 

でも、君は自分で決意して、周りの人を動かして見せた。

 

それは素晴らしいことだよ。これからもずっと続けて欲しいと思う』

 

私は、そういう風に言うようにしています。」

——————————————————————————————————————————————————————————————————

次回は、

ブラジルでのサッカー生活

にフォーカスしていきたいと思います。

サッカーの本場、現地の空気を味わえる記事になると思いますので、次回も必見です。

★取材/撮影:大田悠介

★ライティング:スダチリョウ

%e3%81%bd%e3%81%99%e3%81%9f%e3%83%bccwyqz9jvqaamj5x

↑長大ナビTOPページへはこの画像をクリック!↑


 

Vol.1    Vol.2

 



家庭教師バイト特集始動!


オススメ連載記事<1>→

「大人の店?!」長大NAVI編集!長崎地元グルメ!!


オススメ連載記事<2>→

恋愛話のあれこれ【恋愛ステータス】『恋あげ。』


オススメ連載記事<3>→

エリア別!長崎の大学生向け【アルバイト情報】



SNSでフォローする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA